娘、時々ネコ。たまにWebとか工作とか

2015年秋生まれの娘、夫、茶トラとサバトラの猫。3人+2匹で都内で暮らしています。

「育休明け入園予約制度」を拡大することで待機児童を少しは減らせるのではと思った出来事 #taikijidou0challenge

我が家は現在、0歳の娘を今年4月から保育園に入れるために入園申込をしており、来週の認可保育園結果発表に向けて戦々恐々としているところです。そんな中、以下のブログでこの#taikijidou0challengeの取り組みを知りました。

 

happy-twinslife.com

 

誰からバトンがまわってきたわけでもないですが、保活真っ只中の私が最近思っていたことを書いてみようと思います。

 

我が家は品川区在住なのですが、区役所で色々聞いたところ品川区の保育園入園状況はというと

 

・0歳は両親フルタイム(40点)がボーダーでそこから年収勝負(つまり、両親フルタイムでもそれ以外の加点がなければ、年収によっては入れない家庭もある)。ただし、小規模保育や家庭保育などはもう少しボーダーが低い

・1歳4月は「両親フルタイム+認証待機」(42点)がボーダーでそこから年収勝負。人気園では42点でも入れず、兄弟加点や認証以外の認可外加点などプラスアルファの加点が必要。

 

という感じだそうです。もちろん地域によって違いがあるのですが、少なくとも私の住んでいるエリアでは、1歳4月で入園しようと思うと最低限でも認証待機していないといけない、年収によってはそれでも入れない・・・という状況です。待機児童問題で話題になりがちな世田谷や杉並などに比べればましかもしれませんが、それでも十分厳しい状況だと。

 

さて、区の集まりや児童センターなどで知り合ったいわゆる「ママ友」と話していると、「本当は1歳ぐらいまでは一緒に過ごしたいので1歳4月で入園させたいけど、1歳は0歳以上に激戦だから0歳4月で申し込みしている」という人が結構な数いることに気がつきました。

 

それを聞きながら思ったのが、表題の「育休明けの1歳時点での入園を予約できる仕組みがもっと拡大されれば、保育園側の受け入れ人数も増え、待機児童の数を少しは減らすことができるのでは」ということです。

 

品川区には「育休明け入園予約制度」という制度が存在します。これは、子供が1歳になった翌月の保育園入園を、産後比較的早い時期に予約できる制度です。具体的には出産後1ヶ月以内に書類を揃えて申し込むと、翌四半期の中頃には結果が通知されます。例えば子供が9月生まれであれば10月中に申し込みを行い、11月にはその結果が分かります。これで入園の予約がとれると、子供が1歳になった翌月の保育園入園が確約されます。1歳までは自宅で育てたいと考えている人にとっては、とても助かる仕組みです。

 

良い仕組みだと思うのですが、現状ではこの制度のためにもうけられている入園枠が非常に少ないのです。区内37の公立保育園で四半期ごとに各園で1人、公立園でも一部は実施していないところもあるので、年間で100人程度でしょうか。一昨年の数字になりますが、2014年の保育園入園希望者は0歳児700人、1歳児で900人とのことなので、0-1歳児の入園希望者総数から考えるとかなりの激戦ではないかと。

 

入園希望者の数は以下のブログで知りました。

yeby01.hatenablog.com

 

ところで認可保育園の保育士配置基準は、0歳児では子供3人に対して保育士1人ですが1歳では子供6人に対して1人。単純に保育士の数だけで考えると、1歳になってから受け入れるのであれば、0歳の倍の人数の受け入れが可能なんですよね。もちろん、受け入れ人数は保育士の数だけの問題ではなく、施設の面積やその他様々な要件があると思うので、そう単純な問題でもないとは思うのですが、同じ数の保育士がいれば受け入れられる子供の数は1歳児>0歳児なわけです。

 

仮に0歳児の受け入れ枠の一部を、育休明け入園予約制度の枠に転換したとします。0歳児の受け入れ可能数は減りますが、「本当は1歳から〜」と思っていた人が増枠された入園予約制度で1歳の入園を確約されれば、0歳児クラスへの応募数も減るでしょう。0歳4月枠/1歳入園予約枠、の割合をどの程度にするかは難しいところですが、上手に調整すれば、0-1歳での受け入れ可能数が増加し、結果として0-1歳の待機児童総数が減るのではないか、と考えています。この取り組みだけで「待機児童ゼロ」にするのはおそらく難しいでしょうが、「少しでも待機児童を減らす」手がかりにはなるのではないかと。

 

ちなみに私自身はというと、ある程度の早期職場復帰を考えているので、入園予約制度が拡大されていても0歳4月での入園を希望していたと思います。だから、個人的な希望で言えば0歳児クラスの定員は減らしてほしくありません。というかもっと増やしてください0歳児クラスの定員(涙)、と思っています。でも、この制度が拡大されて「本当は1歳から入園させたい人」が入園予約制度を利用できるようになれば、0歳4月の入園希望者数も減って、結果として0歳4月の競争も少しは緩やかになると思うのです。

 

「本当は1歳から預けたいけど、保育園入園をより確実にするために0歳で預ける」って、誰にとっても不幸な話ではないかと思うわけです。複雑な思いを抱えながら預けるお母さんにとっても、本当に0歳から預けたいと思っている人にとっても、倍のコストをかけて子供を受け入れる保育園にとっても、その保育園に対して助成を行っている自治体にとっても。そうした状況を少しでも解決するためにも、この「育休明け入園予約制度」の枠がもっと拡大されるといいのに、と思っています。