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娘、時々ネコ。たまにWebとか工作とか

2015年秋生まれの娘、夫、茶トラとサバトラの猫。3人+2匹で都内で暮らしています。

品川区の保育園事情(その2):2016年4月入園の指数と階層ボーダーが発表されています!

品川区の保育園事情(その1)という記事を書いてから随分と時間が立ってしまいました。元々は(その2)では、私の周りの保活経験者などの体験に基づくミクロな情報を書こうと思っていたのですが、品川区からなかなかすごい資料が出てきたのでそちらの話にしようと思います。

品川区が入園ボーダーをかなり詳細なレベルで公開した!

8月に公開された「平成28年4月認可保育園等の入園状況(指数)について」という資料を見て、私は驚愕しました。これは、平成28年4月入園者について、各保育園ごとに「指数(点数)が最低何点あれば入園できたか」という資料なのですが、驚くべきは「指数」だけでなく指数が同一だった場合の「階層」についても一部を除きほぼ全て公開されているということです。

保活における「指数」と「階層」とは

保育園入園にあたっては「指数」と「階層」の二つの数字が重要になってきます。「指数」は、「両親フルタイム勤務」「母子家庭」「認可外保育施設に預けて待機中」「兄弟が保育園通園中」など、その家庭の「保育の必要度合い」を点数化したものです。品川区では「両親フルタイム勤務」で40点、認証に預けて復帰していれば+2点(認可外なら+3点)、兄弟が保育園通園中で+2点、といった感じです。

 

保育園の入園承諾はこの「指数」が高い順に決まります。ただし、年間数千人が応募するため、「指数が同点」というケースも多々発生します。多いのは「両親フルタイム40点」での横並びでしょう(1歳クラスだと復帰済みの人も多いため「両親フルタイム+認証待機の42点」もかなり並ぶようです)。その「指数」がどういつだった場合に順位付けに使われるのが世帯の納税額をベースに決定される「階層」で、「同じ指数であれば納税額(年収)が低い方から優先」となっています。この「階層」は納税額ベースで数万円単位で細かく刻まれ(年収ベースで数十万円単位)、品川区の場合だと30階層にも分かれているため、この階層でほぼ承諾/不承諾が決定します。

 

保活においては「自分の指数/階層」と「希望園の指数/階層のボーダー」が重要なのだけど・・・

保育園入園にあたって非常に重要な情報である「指数/階層」ですが、「何点あれば/どの階層であれば入園できるか」の情報は、公開されていない自治体も多いようです。個人情報的な問題もあるのでしょう。昨年度までの品川区ではこの「指数/階層」は、「資料にして公開されていないが、窓口で聞けば個別に教えてくれる」というものでした。窓口も、職員さんから積極的に教えてくれるわけではありません。一般的な会話だと「この地域だと両親フルタイムでも落ちた人がいるので厳しいですね〜」とか「このエリアであれば、昨年は40点あれば皆さん入れてますね」という程度しか話してくれないのですが、窓口で「各園のボーダーを知りたいので教えて下さい(キッパリ)」と迷い無く言うと、「ボーダー表」と呼ばれる秘密資料を持ってきてくれました。ただ、そこでもその「ボーダー表」を見せてくれるわけではなく、「A園の昨年のボーダーはいくつですか?」「A園は0歳だと40点のD15(これが階層ですね)、1歳だと42点のD17ですね」「B園の・・」というやり取りを延々繰り返すという。

 

その、昨年までは非効率なやり取りを経て入手できていた「ボーダー」情報が、なんと今年になって一覧になって公開されました。しかもネットから入手できるという!あくまで「昨年」の情報ですが、この情報があれば、「自分が保育園入園承諾/不承諾のどのあたりのラインにいるか」がかなり詳細に把握できます。「両親フルタイム40点だと落ちる場合もある」という情報だけだと、自分が当落線上のどこにいるのかかなりあやふやですが、「0歳4月の大崎・五反田エリアだとボーダーは40点のD12〜D18ぐらい(園によって違う)」ということがわかれば、明らかにここから外れる場合はそもそも40点を上回る加点を取る方法を考えたり、最初から認証/認可外メインで動いたり、ボーダーの低いエリアを最初から検討したり、ということを考えることができます。もちろん、その認証/認可外ですら激戦という現状なのですが、少なくともここまでボーダーを公開してくれれば、「認可に受かると思って認証/認可外は全くあたらず、3月になって不承諾がきて動転」という事態はかなり回避できるのではないかと。

 

もちろん、希望者が全員認可保育園に入園できるのが保活の最中にいる人たち全員の望みではありますが、まずはできることからとこうした情報公開をしてくれた品川区には大きな拍手を送りたい。点数のつけ間違いとかやっちゃってたら「私はこの点数のハズで希望した園のボーダーを上回っているのに、なぜ落ちたの!」的なクレームも想定されるし、「1歳は両親フルタイム40点だとほぼ入園できないとは、子育て支援をやる気ないのでは!」的な批判もくるかもしれない。階層どころか指数ですら「個人情報なので」と公開しない 自治体もある中で、そうしたリスクを飲み込んでここまでの情報を公開したというのは、なかなかすごいなあと思います。品川区での保活をされている方は是非参考にしていただければと。